最終更新日 令和4年8月8日

抜け毛について

抜け毛は非常に嫌な症状です。

・「いつ止まるのだろう?」

・「髪の毛全部なくなるのかな?」

・「何が原因なのだろうか?」

当院に受診した抜け毛を訴える、こういう悩みを抱えて不安を感じていらっしゃいます。

 

抜け毛についての標準的な見解の根拠は、日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドラインで述べられている事になっていて、以下に述べられています。

 

「円形脱毛症の急性期の概念としては,脱毛症状を自覚して から急速に病変部の拡大が進む時期のことであり,(途中省略) 期間としては脱毛症状を自覚してからおおよそ半年で ある.」

日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 日皮会誌:127(13),2743,2017

 

そこから治療方針は以下となります。

円形脱毛症初診時に抜け毛がある場合:円形脱毛症進行期

円形脱毛症初診時に抜け毛がない場合:円形脱毛症安定期

急速に脱毛症が進行して、頭髪の25%以上がなくなってしまった場合:急性びまん性全頭型脱毛症として治療(入院ステロイド大量点的)

円形脱毛症進行期の抜け毛は概ね半年以内に止まると思われる。

 

上記のことが、述べられています。

 

皮膚科保険診療で抜け毛の対処は抜ける量については関係なく、

・頭髪が4分の1以上なくなったらステロイドの点滴または内服

・著しい抜け毛で頭髪が著しく失われてしまう可能性がある場合はステロイドの内服

を行い、それ以外に関してはできる事はありません。

というのが、皮膚科学会の現段階の見解です。

 

つまり保険診療で、脱毛面積が小さい(程度の軽い)抜け毛を止める治療法は原則存在しない。

という事です。

 

それと、脱毛症が円形脱毛症でない場合での病気で活動性の高い状態での抜け毛の治療については、一切述べられていません。

 

つまり治療方法が全く分からないので、経過観察となりかねないです。

抜け毛に対する当方の見解と治療方針

 

当方は急性びまん性全頭型脱毛症は全頭型脱毛症/全身性脱毛症として病状が完成するまでの動的な症状でないかと考えます。

となると、円形脱毛症進行期の抜け毛も多発性脱毛症といった軽症でない脱毛症への動的な症状と当方は考えます。

また、最終的な病気の仕上がりがFPHLだった場合、急性症状としての抜け毛がFPHLに至るまでの症状と考えます。

 

上述の思考プロセスは、抜け毛の量に対して機能的または定量的な評価により治療方針が決定している訳でなく、判断したタイミングでの見た目の図柄の評価として病状を評価している状態です。まさに「見たものが全て」の皮膚科的な発想です。

 

となると、髪型が変わるほどでない/脱毛面積の少ない抜け毛は皮膚科標準治療としては認識できない状態となり、治療方法の試行錯誤は結果としておざなりになっているだろうと考えることができます。

ここに患者さんの苦痛のすき間が発生しているわけです。

 

上述の業界の見解/対応に対して当方は以下と考えます。

抜け毛には抜けるだけの理由が原則存在します。その原因の勢いが強いとたくさんまたは広い面積で抜けますし、勢いが落ちると抜け毛は止まります。

脱毛症で治療に反応しないのは原因の力が強いからと考えます。

  

病名問わず、程度を問わず、様々な脱毛症の急性症状としての抜け毛の原因は円形脱毛症の原因と基本的には同じと当方は考えます。

 

抜け毛については適切な治療を行う必要があります。

そうでないと脱毛症が広がりかねなく、苦痛と心配の原因なります。

しかし程度(脱毛面積/抜け毛の量)が軽いと、保険診療で有効な治療手段が存在しません。

抜け毛(脱毛症悪化)について

抜け毛はある程度重症にならないと、保険診療では治療方法が存在しません。

以下で判断の目安をお伝えします。

抜け毛の重症度は当方で定義しました。

 

抜け毛が止まっている状態の治療対応は別件の話です。

 

下記の状態よりも抜け毛が少ない状態(2-3回頭髪を引っ張って1本程度の抜け毛)は、

正常な抜け毛の範囲ですので、進行期でない脱毛症/治療不要な病的な脱毛症でない

とお考え頂いて大丈夫です。

抜け毛軽症

抜け毛の状態は毎回頭髪を引っ張る度に1-2本抜け毛が手につく状態です。

上の写真は、分かりやすくするために何本かまとめたものを撮影しました。

各医療機関対応状況

医療機関 対応状況
保険クリニック  不可能

大学病院

(脱毛症専門外来)

不可能

自費薄毛/AGA

クリニック

多分

不可能

当院保険診療

(標準治療+漢方)

厳しい

当院

標準治療+漢方+体質改善外来

可能

保険診療の医療機関ですと、これくらいの抜け毛は経過観察となります。

この抜け毛の患者さんが脱毛症専門外来にいた皮膚科の先生にそういわれています。

 

当院では円形脱毛症進行期と診断しました。原因では栄養障害が見つかっています。

抜け毛中等症

抜け毛の状態は毎回頭髪を引っ張る度にこれ位の量が抜ける状態です。

上の写真は、分かりやすくするために何本かまとめたものを撮影しました。

各医療機関対応状況

医療機関 対応状況
保険クリニック  不可能

大学病院

(脱毛症専門外来)

脱毛面積が広くなれば(脱毛症悪化)、

ステロイドパルスの適応のための検査

適応あれば入院ステロイドパルス

自費薄毛/AGA

クリニック

不可能

当院保険診療

(標準治療+漢方)

厳しい

当院

標準治療+漢方+体質改善外来

可能

保険診療の医療機関ですと、大学病院に紹介となります。

この方は某有名AGAクリニック受診して、「AGAではないので、治療できない」と言われました。

 

当院では円形脱毛症進行期と診断しました。原因では栄養障害が見つかっています。

抜け毛重症

抜け毛の状態は毎回頭髪を引っ張る度に何十本も抜け毛が手につく状態です。

 3ヶ月前後で頭髪全てがなくなる可能性があります。

病気がどこまで進行するか次第ですが、まつげ/眉毛/鼻毛/ヒゲ/全身の体毛まで抜ける可能性があります。

各医療機関対応状況

医療機関 対応状況
保険クリニック  不可能

大学病院

(脱毛症専門外来)

 

ステロイドパルスの適応のための検査

適応あれば入院ステロイドパルス

自費薄毛/AGA

クリニック

不可能

当院保険診療

(標準治療+漢方)

まず無理

当院

標準治療+漢方+体質改善外来

入院ステロイドパルスと併用で対応

保険診療の医療機関ですと、即時の大学病院紹介となります。

国内のクリニックは保険自費問わずに治療できなくなります。

 

当院では、保険診療(皮膚病治療、漢方治療)、自費体質改善外来、入院ステロイドパルスと全て併用して治療します。

 

急性びまん性全頭型脱毛症(ADTA)です。

生活の状態から、慢性疲労と栄養障害が原因として考えられるケースで治療しています。

また以下に国内医療機関対応の現状をまとめました。

医療機関種類 局所の改善 進行性の抜け毛の改善

円形脱毛症

 

急性びまん性全頭型脱毛症

AGA

FAGA

(女性のAGA)

FPHL

(女性の薄毛)

休止期脱毛症

 

代謝性脱毛症

・原因検査

・原因治療

・再発対策

抜け毛

 

 

ひどいから

自覚なし

まで様々

原則

頭髪牽引しても抜けない

 

ひどいから

自覚なし

まで様々

 

 保険診療皮膚科医療機関

(大学病院含む)

 ○

(ステロイドパルス)

(病状による)

×

(保険適応なし)

×

(保険適応なし)

×

ほぼ×

ほぼ×

保険診療医療機関片手間 AGA/薄毛治療(植毛含む) ×

(保険で病状による)

○~△

(病状による)

(病状による)

×

×

×

AGA系自費医療機関 ×

(治療方法による)

○~△

(治療方法による)

○~△

(治療方法による)

○~△

(治療方法による)

(病状による)

×

非医療機関代替医療(薬局・サプリメント等)

× おそらく×

○~△

(治療方法による)

(治療方法による)

(治療方法による)

ほぼ×

△~×

当院

(病状による)

○~△

(治療方法による)

○~△

(治療方法による)

AGAやFAGA(女性AGA)といった加齢性の脱毛症の抜け毛は頭髪を引っ張る度に何本も手に抜け毛がつくことは基本的にはありませんし、数週間刻みでどんどん頭髪が薄くなる事や、眉毛/まつげ/体毛がぬけることもありません。

当院では抜け毛の原因を探し出し、そこから対応することで抜け毛を改善します。

そして、原因がわかることで抜け毛の再発対策を行っております

 

1回髪の毛を引っ張って数本程度の抜け毛の場合に当院で適切な検査治療を行うと、半年位の時間はかかりますが、髪型の変化がほぼない状態で抜け毛が止まり、脱毛部の発毛が見込まれます。

 

保険診療で入院無しかつ安全な投薬治療のみで、抜け毛の改善に有効な治療手段はありません。